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Philosophy

診療理念

歯並びだけでなく

咬み合わせや顎関節まで見据えて

長く安定して噛める状態を目指します

歯並びの前に「顎関節」を診るという診療理念

ひらの矯正歯科クリニックでは、歯並びの見た目を整えることだけを治療のゴールとは考えていません。当院が大切にしているのは、顎関節・筋肉・骨格を含めた口腔全体のバランスを整えることです。

咬み合わせは、歯だけで完結するものではありません。顎関節の位置や動き、筋肉の働きと密接に関係しています。歯の並びだけを基準に矯正治療を行うと、見た目は整っても、噛みにくさや顎の違和感、将来的な不調を残してしまうことがあります。当院では、まず「顎がどの位置で安定しているのか」「関節に無理な負担がかかっていないか」を確認したうえで、歯の動かし方を設計します。正しい咬み合わせは、正しい顎関節の位置の上に成立するという考え方が、当院の診療の出発点です。

矯正治療を、咬合再構成として捉える

矯正治療は、歯をきれいに並べる治療として捉えられがちです。しかし当院では、矯正治療を単なる歯列の整理ではなく、咬み合わせを再構成する医療として考えています。歯の並びが整っていても、上下の顎の位置関係、顎関節の状態、咀嚼に関わる筋肉のバランスが崩れていれば、機能的な問題が残ることがあります。見た目がきれいでも、しっかり噛めない、顎に違和感がある、長く安定しないという状態では、本当の意味で治療が完了したとは言えません。

特に、咬み合わせの高さや下顎の位置が関わる治療では、歯列だけを基準に進めることで、咀嚼のしにくさ、顎関節への負担、筋肉の緊張などにつながる可能性があります。当院が目指しているのは、見た目の改善だけではなく、長期的に安定した咬み合わせと顎口腔機能を維持できる状態です。

咬み合わせにより下顎は「固定するもの」ではなく「変化するもの」

当院では、歯が動くことで咬み合わせの高さや当たり方が変わり、それに伴って顎の位置が自然に変化することがあります。この変化を考えずに歯列だけを基準に歯並びを作ってしまうと、顎関節や筋肉に過度な負担がかかり、違和感や痛みにつながることがあります。

一方で、顎の動きや変化を前提として歯の移動を設計することで、無理のない咬み合わせと、安定した顎関節の状態を導くことが可能になります。当院では、歯と顎を切り離して考えるのではなく、咬み合わせ全体がどのように変化していくのかを見据えた治療設計を行っています。

見た目の変化は「目的」ではなく「結果」

矯正治療によって、口元やフェイスラインの印象が変わることはあります。しかし当院では、見た目の変化を第一の目的として治療を行うことはありません。咬み合わせが整い、顎関節や筋肉の負担が軽減されることで、結果として口元の緊張が和らぎ、自然な表情や顔立ちの変化が現れることがあります。

それは、機能が改善された結果として現れるものであり、意図的に作り出すものではありません。当院では、噛む・話す・長く使えるという機能を最優先に考え、歯科医療として責任を持てる範囲で治療を行っています。

一人ひとりにとっての「最適な咬み合わせ」を目指して

当院の矯正治療には、画一的なゴールやテンプレートはありません。骨格、歯の大きさ、顎関節の状態、筋肉の使い方は人それぞれ異なるため、「この形が正解」という模型のようなゴール設定は行いません。検査結果と臨床経験をもとに、その方の条件の中で、もっとも無理がなく、長期的に安定する咬み合わせを見極めていきます。

必要に応じてスプリント治療を行い、顎関節の位置を安定させてから矯正治療へ進むこともあります。時間や手間がかかる場合もありますが、それは将来にわたって安心して噛める状態をつくるための過程です。当院は、「早さ」や「手軽さ」よりも、正確さと再現性を重視した矯正治療を大切にしています。

当院の診療理念が拠り所としている考え方について

当院の診療理念は、顎関節と咬み合わせの関係を重視するロスフィロソフィを、重要な学術的背景の一つとして参考にしています。ただし、特定の理論や手法をそのまま当てはめるのではなく、長年の臨床経験と検査結果を踏まえながら、患者さん一人ひとりの状態に合わせて実践的に取り入れている点が当院の特徴です。

ロス先生の理念に敬意を払いながらも、目の前の患者さんにとって何が最善かを常に考え、現場で検証し続けること。それが、ひらの矯正歯科クリニックの診療姿勢です。

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