TMJ Ortho
顎関節と矯正治療
顎関節を咬み合わせや口腔全体の
バランスから捉え
長く安定して噛める状態を目指します

顎関節は「咬み合わせ」と無関係ではありません
顎関節症というと、「口が開きにくい」「顎が痛い」「音が鳴る」といった症状だけを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし矯正治療の際に、顎関節症を併発していると咬み合わせや歯列の状態と密接に関係しているケースが少なくありません。
顎関節症を併発している場合は、顎関節や周囲の筋肉に過剰な負担がかかり、咬み合わせが不安定な状態となる場合があります。顎は無意識のうちに本来の位置からずれた位置となり、その結果、違和感や咬み合わせのズレとして現れることがあります。このような場合、顎関節の症状だけに対処しても根本的な顎位の改善にはつながらず、原因となっている咬み合わせの問題を見直す必要があります。顎関節に症状がない場合でも顎位のズレが存在し咬み合わせに関係している場合も有ります。
ひらの矯正歯科クリニックでは、顎関節を単独の器官として切り離すのではなく、口腔全体のバランスの問題として捉えることを重視しています。
顎関節を診ずに矯正治療を進めるリスク
矯正治療は歯を動かす治療ですが、その動きは必ず顎関節に影響を及ぼします。にもかかわらず、顎関節の状態を十分に評価しないまま矯正を進めてしまうと、治療後に顎の痛みや噛みにくさが生じることがあります。
顎関節は非常に繊細な構造をしており、関節円板や筋肉の状態、顎の位置関係によって機能が大きく左右されます。歯並びだけを基準に咬み合わせを作ってしまうと、関節にとって無理な位置で噛ませることになり、結果として顎関節に負担が掛かり、症状が悪化する可能性もあります。
ロスフィロソフィに基づく矯正治療では、「顎関節が安定して噛める位置」を先に確認することを重要なステップとしています。そのため、顎関節の評価を欠かさず、矯正治療と切り離して考えることはありません。
CTやMRIを使った精密検査による顎関節の評価
ひらの矯正歯科クリニックでは、顎関節症の疑いがある場合や、咬み合わせに違和感がある場合、CT検査に加えて必要に応じてMRI検査を行います。
CTでは骨の形や位置関係を把握し、MRIでは関節円板や炎症、筋肉の状態を確認します。これにより、見た目には分からない顎関節の問題まで含めて評価することが可能になります。
症状が軽度であっても、関節内部では負担が蓄積しているケースもあります。ひらの矯正歯科クリニックでは、現在の症状の有無だけで判断せず、将来的なリスクも含めた診断を行ったうえで、治療方針を決定します。
スプリント治療を併用した矯正治療
顎関節の位置が不安定な場合には、矯正治療に先立ってスプリント治療を行うことがあります。スプリントとは、顎関節の負担軽減と顎の位置を安定させるための装置で、一定期間装着しながら顎の状態を観察・調整していきます。
スプリント治療を行うことで、顎関節にとって無理のない位置が明確になり、その状態を基準に矯正治療の設計を行うことができます。これにより、矯正治療中や治療後に顎関節へ過度な負担がかかるリスクを減らすことができます。
すべての方にスプリント治療が必要なわけではありませんが、必要なケースを見極めて適切に取り入れることが、長期的に安定した治療結果につながります。
症状の改善と、長期的な安定を目指して
矯正治療は、「歯が並んだら終わり」ではありません。咬み合わせが不安定なままでは、症状が再発する可能性があります。
ひらの矯正歯科クリニックでは、顎関節の安定と同時に、再発しにくい咬み合わせを構築することを重視しています。それが、診療理念であるロスフィロソフィを、顎関節を考慮した治療の中で具体的に実践している部分です。
顎関節の状態を丁寧に診断し、矯正治療と連動させることで、「噛める」「違和感が少ない」「長く安定する」口腔環境を目指しています。
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