2023/03/07
初診相談での質問です ここにクリニックではどのような方法で治療するのですか?
と、質問を受けることがあります。
例として)
A医院では、マウスピースで治療しましょう、抜歯はしませんよ。
Bクリニックでは裏側からワイヤーを付けましょう。抜歯は必要ないですよ。
C矯正歯科クリニックでは、表側のワイヤーで上の歯の抜歯が必要です。
D矯正歯では表側上下4本抜歯が必要です。
E矯正歯科ではアンカースクリューを併用して非抜歯で治療しましょう。
それぞれが、違う方針でどうずれば良いか解らない!?????・・・・・・
それぞれのクリニックで特徴が有りますが、”メカニクス”:治療に用いる矯正装置の違いで治療方針を決定しているのかな??・・と考えてしまいます。
ひらの矯正歯科クリニックでは、以下の5項目のハモニーを治療ゴールと考え
検査の結果を診てゴールを達成するために適切な方法メカニクス(矯正装置)を選択して治療を開始します。
自分に合った治療方法は人それぞれだと思いますが、
”切なのは治療ゴール”ではではないでしょうか。
2022/08/12
お子さんの矯正相談で良くある質問です。
”顎を拡げる” 治療が必要と言われたが?
早くしないと歯を抜くようになるよ!と言われたので心配!
と初診相談で来院される方が多く来院されます。
歯がデコボコになってしまうので顎を拡げないと、、、、は本当に拡大の適応になるのでしょうか?
拡大には、歯のデコボコになるだけでは適応にならない場合も有ります。
上下の歯列の幅径の問題が有る。上下の顎の骨格に大きな不調和があるなど、適確な診断が必要です。
また、拡大時に下の歯とのかみ合わせが変化し、下顎の位置が不安定となることがあり、その他の問題を引き起こすリスクも考えなければ成りません。
しっかりと診断し、必要な場合は適確な管理が必要です。
急速拡大は適用年齢があり上顎正中口蓋縫合が完全に閉鎖する前の12歳前後までが適用になります。
それでは、大人の場合は?
上顎の狭窄など拡大が必要な場合は、SARPE(Surgical assisted rapid palatal expansion)という方法を行う場合も。
大人は、上顎の正中口蓋縫合は完全に閉鎖していますので外科的なアシストが必要となります。
キレイな歯並びを維持する上で、咬み合わせは重要です。
そして、あいたいする下顎の状況が最も咬み合わせに重要なポイントとなります。
綺麗で、健康で機能的な歯並びを目指したいですね。
2021/08/11
”最近の矯正治療の動向”
最新矯正治療:カスタムメイドマウスピース型矯正は、最近では多種多様の商品名で矯歯並びを治す方法が増えてきました。
歯並びを気にされ治療を希望される方々には選択肢が増えたため、矯正治療が身近になってきた事は歓迎すべき事と思います。
当クリニックでは、”当クリニックの治療ゴール”を達成するためには、適していないためカスタムメイドマウスピース型矯正は行っていないません。
しかし、矯正治療を希望されるご相談で、多くの患者さんにご来院頂いております。
予約が混んでいる状況で、皆さまには迷惑をおかけいたします。
皆さま治療は1ヶ月前よりご予約を頂いていますので、ご予約の変更はお早めに、また数日前・当日のキャンセルはお控え頂けるようお願い申し上げます。
変更・キャンの場合、次回のご予約は先になることをご了承頂けると幸いです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
ひらの矯正歯科クリニックスタッフ一同
2021/08/08
本日より夏季休暇を頂いております。ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力を頂けると幸いです。
今日は、顎を拡げる治療について
以前より初診相談の問診でよく聞かれるのが、以前に”顎を拡げる治療”をしたのですが・・・・・と再治療を希望されて来院する方が多く来院されます。
主に拡大床と呼ばれる矯正装置によりお子さんの歯列を拡げ、永久歯の生えるスペースを確保(デコボコや前歯の出っ張りを治療する)する目的で使用されているケースが多いようです。
確かに私たち矯正専門医も治療方針の中で拡大が適応になる症例が有ることも確かです。
適応症と方法をしっかりと診断することが重要です。治療後の結果や予後に関わるからです。
以下にこの様な記事が、公益社団法人 日本矯正歯科医会のHPに掲載されていました。
2021/02/02
今回は、医院設備について、
以前より使用していた器材洗浄機を新たに ミーレ・ジェットウォッシャーに入れ替えを致しました。
クリニック内で、医療従事者や治療器具などを通じ、ある患者さんの感染症が他の患者さんに感染してしまうことを院内感染と言います。今や院内感染は社会問題として取り上げられており、しっかりとした対策を行っていく必要があります。
グローブやコップ・エプロンなどディスポーザブル製品をできるだけ使用し、それ以外の使い捨てが出来ない器具はミーレ ジェットウォッシャーというドイツのMiele&Cie.KG社製の歯科用器具洗浄除菌システムでの器具洗浄を行っています。
手洗いでは難しかった複雑な構造の歯科器具も徹底的に洗浄する事ができます。
(ステージ1)ミーレ ジェットウォッシャーはまず低温の水、次に 55°Cの温水で洗浄を行います。 歯科医療機器に付着したタンパク質は、60°Cを超えると凝固し始めます。ミーレ ジェッ トウォッシャーは、タンパク質が凝固しない温水で、まずタンパク質を除去します。
(ステージ2)
水を強い力で汚れに直接当てることで優れた洗浄効果を得ることができます。その為には多 くの水を循環させることが必要です。ミーレ ジェットウォッシャーは循環水量が 500l / 分 という強力な循環ポンプを採用しており、強力に水を循環させています。 また、洗浄槽の中にはスプレーノズルが 3 本あり、それぞれのノズルから洗浄槽の隅々まで スプレー(水)が行き渡るので、優れた洗浄効果を発揮します。
(ステージ3)
ミーレ ジェットウォッシャーのプログラム『Vario TD』では、最終工程で 93°C /5 分間の 熱水消毒を行います。これは、消毒水準分類における「芽胞を除く微生物を殺滅する」とい う高水準消毒(high-level disinfection)に相当し、B 型肝炎ウイルスなど耐熱性病原体も不 活性化する水準になります。
高いレベルで均一に洗浄することが出来るのです。また、手洗いを避ける事によって怪我を防ぎ、医療従事者から患者さんへの感染を防いでいます。
次にミーレで除菌された器具を、以前より使用しているクラスB規格のオートクレーブと呼ばれる滅菌器にかけていきます。器具に付着したウイルスはオートクレーブによって作り出される高温の蒸気にさらされ、自身を構成しているタンパク質が変成を起こし死滅します。
小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ規格EN13060では、小型高圧蒸気 滅菌器の性能要件とそれに付随するテスト方法が規定され、医科・歯 科などで幅広く使われています。血液や体液と接触する可能性のある 例 材料や器具には様々な形状のものがあり、それぞれの形状に適した滅 菌サイクルで滅菌する必要があります。ヨーロッパ規格EN13060ではクラスB、 クラスS、及びクラスNという3種類の 滅菌サイクルのクラスがあります。
日本や海外には滅菌器の規格がいくつかあり、中でもヨーロッパの規格は厳格と言われています。当院で導入しているイタリアW&Hステリライゼーション社製のLisaはヨーロッパの規格の中でも最高水準のクラスBに位置しており、確実に滅菌効果を得る事ができるのです。
いずれも、高額な設備投資…ではありますが、これからも当院ではきっちりとした衛生管理を行い、院内感染を限りなくゼロに近くする事で、皆さんに安心して治療を受けて頂きたいと思っています。