2022/08/12
お子さんの矯正相談で良くある質問です。
”顎を拡げる” 治療が必要と言われたが?
早くしないと歯を抜くようになるよ!と言われたので心配!
と初診相談で来院される方が多く来院されます。
歯がデコボコになってしまうので顎を拡げないと、、、、は本当に拡大の適応になるのでしょうか?
拡大には、歯のデコボコになるだけでは適応にならない場合も有ります。
上下の歯列の幅径の問題が有る。上下の顎の骨格に大きな不調和があるなど、適確な診断が必要です。
また、拡大時に下の歯とのかみ合わせが変化し、下顎の位置が不安定となることがあり、その他の問題を引き起こすリスクも考えなければ成りません。
しっかりと診断し、必要な場合は適確な管理が必要です。
急速拡大は適用年齢があり上顎正中口蓋縫合が完全に閉鎖する前の12歳前後までが適用になります。
それでは、大人の場合は?
上顎の狭窄など拡大が必要な場合は、SARPE(Surgical assisted rapid palatal expansion)という方法を行う場合も。
大人は、上顎の正中口蓋縫合は完全に閉鎖していますので外科的なアシストが必要となります。
キレイな歯並びを維持する上で、咬み合わせは重要です。
そして、あいたいする下顎の状況が最も咬み合わせに重要なポイントとなります。
綺麗で、健康で機能的な歯並びを目指したいですね。