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2013年4月19日

Dr.Ronald H . Roth(1933 - 2005)という優れた臨床医により提唱された考え方でです。
  (世界中の矯正治療に携わる歯科医師でこの名前を知らない先生はいないと思います。)

ロスフィロソフィーは、従来の矯正診断ではあまり重要視されていなかった顎位(下顎の位置)機能的咬合(機能的なかみ合わせ)をより客観的に診査・診断し、矯正歯科治療の中にそれを反映させていることが大きな特徴です。

これらは、わたしたち矯正歯科医にとってより予知性の高い診断・治療方針が立てられます。結果的に患者様により質の高いサービス(治療結果)をもたらすことが可能となりました。

『口の中で歯が並んでくれば本当に顎関節を含めた機能が良くなり、顔貌も整い、治療後も安定しているのか?・・・・』

答えは、NOです。
実際には"歯が並んでいる"からといってそれらのことが達成されているとはかぎりません。

ロス先生は、自国の米国で教えていましたが、海外からの要望に応え世界各地で彼のフィロソフィーを教えはじめ世界中の意欲のある矯正歯科を専門とし治療をする歯科医師にそのバトンが受け継がれています。
日本でも30数名の歯科医師がその志を受け継ぎ、次の世代に発展させようとしています。

その根本の考え方は顎関節の状態を把握し、その機能のうえに歯を並べるということです。そのとき顔貌にも、更に歯周組織にも注意を払っていきます。

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矯正治療を専門とする歯科医師にとってロスフィロソフィーは歯並びだけを診ていた時より楽な道ではありません。

事実、ロスフィロソフィーを実践していくためには矯正を専門に行う歯科医師がさらに2年間の教育・実習を受け、その後自分の治療した数症例を提出し診査を受けます。
それに合格した者のみがロススタディークラブのメンバーとなるのです。

メンバーになればひと安心?・・・とは言えません。
毎年メンバーの症例をもとにかなり詳細なディスカッションが行われ、日々ロスフィロソフィーの矯正歯科治療は進化し続けています。

スタディークラブジャパン・ミーティング、ロスインターナショナルミーティングと自分の治療症例を発表しないとこれらの例会には参加できません。
すなわち、どんどん置いて行かれてしまいます。

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従ってロスフィロソフィーによる治療を実践していける歯科医師は、これらのアクティブメンバーである必要があります。

その他の矯正歯科の学会やスタディークラブ、勉強会のように所属していれば、或いは講習会を受ければ・・・と言うわけには行かないのが特徴と言えます。

矯正歯科のスタディークラブのなかで恐らく一番厳しく治療症例を診てディスカッションしているグループだとお思います。

厳しい・・だけどやりがいがあります。 そして患者さまのために大きなサービスの向上に繋がると信じています。

私も毎年ミーティングにて症例発表を行いつつ、
最近の実績として、2010年11月にはコクヨホールにて15周年記念公開特別セミナーにて講演する機会を得ました。2011年5月にはシカゴにてインターナショナルセミナーにて講演をさせて頂きました。【Roth Study Club International ・ The First Annual Conference in Chicago】
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ひらの矯正歯科クリニック 院長 平野武弘
ひらの矯正歯科クリニック
院長 平野武弘

【略歴】
鶴見大学歯学部卒業
同大学歯科矯正学教室入局
相模更生病院歯科口腔外科・矯正歯科担当
ひらの矯正歯科クリニック開設
日本矯正歯科学会認定医取得
Roth/Williams2年間コース受講

・Roth Study Club International メンバー
・Roth Williams Study Club Japan
・日本矯正歯科学会
・東京矯正歯科学会
・日本顎変形症学会
・日本顎関節学会